この記事では関東周辺で日帰りで登れる山の中から、景色が綺麗で登山初心者にもおすすめな山を厳選して紹介します!
筑波山(茨城県)
茨城県にある筑波山は百名山ですが、標高は877mと百名山の中では最も低く、日帰りで気軽に登れる山として人気があります。標高は高くないものの、関東平野には高い山がないのでとても眺望が良く、富士山や東京都内の明かりまで見渡すことができます。
最短コースはロープウェイ乗り場があるつつじヶ丘駅から登るルートで、山頂まで1時間ちょっとで登頂できます。道中はわかりやすい道で、途中には胎内くぐりや大仏岩などの見所もあります。もっと本格的に歩きたい人におすすめなのは筑波山神社から登るルートで、登頂まで2時間弱です。体力や目的に合わせてルートを選択しましょう。
那須岳(栃木県)
栃木県の最北部に位置する那須岳(茶臼岳)は百名山の1つで、標高は1,915mありますが、駐車場から1時間弱で茶臼岳山頂まで行くことができます。9合目まではロープウェイで行くこともできますが、風の強い時は運休になることもあるので注意が必要です。
登山におすすめの時期は、木々の葉っぱが色付く9月下旬〜10月中旬の紅葉シーズンです。茶臼岳裏の姥ヶ平の紅葉は特に美しく、一度は見たい絶景です。
尾瀬&至仏山(栃木県)
福島県、栃木県、新潟県、群馬県の4県にまたがる尾瀬は、至仏山をはじめとする2,000m級の山々に囲われた盆地型の湿原になります。尾瀬ヶ原のいたるところに池塘と呼ばれる池があり、さまざまな植物・生物を観察することができる場所です。
季節ごとに色々な表情を見せてくれる場所でもあり、春先の水芭蕉、初夏のニッコウキスゲ、秋の草紅葉などが特に有名です。
ハイキング道のほとんどが木道の上を歩いていく形となっているため、手軽に散策することができるのが特徴です。ただし尾瀬は東西12km、南北9kmにもわたる広大な湿原であることから、歩行距離も比較的長距離になりがちです。体力と相談しながら、行程を組みましょう。
関東から訪れる場合は、尾瀬戸倉に車を止め、シャトルバスで鳩待峠まで向かうルートが一般的です。天候などよく確認してから訪れるようにしましょう。
浅間山(群馬県)
浅間山のメインの登山口は車坂峠です。浅間山を眺める絶景ポイントは浅間山の外輪山の1つ、黒斑山(くろふやま)です。車坂峠から黒斑山までは1時間ちょっとで登頂できるので、登山初心者でもおすすめです。途中のトーミの頭で視界が開けますが、そこから10分ほどで黒斑山に到着します。黒斑山山頂からは浅間山の山肌がよく見え、タイミングによっては噴煙も見えます。
浅間山周辺では春から夏にかけては高山植物、秋にはカラマツの紅葉を楽しむことができます。紅葉の時期と冠雪のタイミングが重なれば、三段紅葉の絶景を見ることができるかもしれません。
宝登山(埼玉県)
宝登山は長瀞町にある標高標高497mの山で、山頂まではロープウェイでわずか5分で行くことができます。ロープウェイを使わなくても、ハイキングコースで約1時間で登頂できるので、ちょっとした運動にも最適です。山頂からは秩父市内、武甲山や両神山など秩父の山々を一望することができます。寳登山神社の奥社も山頂にあります。
おすすめの時期は2月のロウバイの花が咲く頃です。2月はまだまだ寒い時期ですが、甘い香りでいち早く春の訪れを感じられます。
鋸山(千葉県)
鋸山は千葉県富津市と鋸南町にまたがる山です。ロープウェイや車でも山頂まで行けてしまいますが、登山道がいくつかあり、仏像や石切場跡などそれぞれのルートで見所があります。標高は329mですが、急勾配の階段ですので軽装での登山は控えましょう。
鋸山は地獄のぞきが有名ですが、「東京湾を望む展望台」に行けば天気が良ければ富士山を見ることもできます。
高尾山(東京都)
京王線高尾山口駅からすぐ登山を開始できるというアクセスの良さが売りとなり、高尾山は手軽に訪れられる場所として人気があります。ミシュラン観光ガイドでも3つ星評価を得るなど、一大観光地としての集客力を有しています。年間の登山者数は260万人を超えており、これは世界一の登山客数を誇ります。
登山道は難易度に応じていくつか整備されており、体力と相談しながら楽しく登ることができます。山腹には、修行場として知られる高尾山薬王院があるほか、天気が良い日には山頂から富士山を望むことができるなど、いろいろな楽しみ方ができます。
岩殿山(山梨県)
山梨県大月市にある岩殿山は、標高は634mと登りやすい山でありながら、大月駅の目の前にあるのでアクセスも良いのが特徴です。城跡である岩殿山の山頂からは、大月駅周辺の夜景と富士山を一枚の写真に収めることができます。岩殿山は桜の名所でもあり、春には富士山と桜の共演が楽しめます。
車の場合は岩殿山公園の市営駐車場があります。そこから40分ほどの登山です。市営駐車場は台数が限られているので、満車の場合は大月駅周辺の駐車場に停めることになります。
乗鞍岳(長野県)
岐阜と長野の県境に、北アルプス乗鞍岳があります。マイカー規制が敷かれているため、乗鞍高原の駐車場にマイカーを止め、そこから畳平まではバスで行く必要があります。30分ほど乗ると畳平に到着します。畳平バス停は日本一標高の高いバス停と言われています。手軽に3,000m級の登山を楽しめる山として有名ですが、高山病などの危険性もあるため、しっかりと準備した上で登山に臨むようにしましょう。
畳平バス停からは、周囲の散策や登山口として利用されます。バスの運行時刻はシーズンによって変化するので事前に確認しておく必要があります。
上高地(長野県)
言わずと知れた日本を代表する景勝地である上高地は、聳り立つ穂高連峰の山並みと透き通った梓川の水の流れという組み合わせが他には類を見ない景色を見せてくれます。特に新緑の時期はその景色が美しく、北アルプスの残雪と雪解けの梓川により素晴らしい絶景に出会うことができます。大正池〜河童橋を梓川沿いに歩くと様々な自然風景を見ることができとても清々しい気分になれることと思います。
付近はマイカー規制が敷かれているため、自家用車でのアクセスは、岐阜側の平湯もしくは長野側の沢渡に車を止め、そこからバスやタクシーで行くのが一般的です。
バスに乗ったら大正池で降りて、河童橋まで歩くのがおすすめです。大正池〜河童橋は往復で3時間ほどのコースで、この区間であれば本格的な登山の格好でなくても動きやすい服装で気軽に歩くことができます。河童橋から奥には明神池、さらにその奥には横尾〜涸沢と続きますが、日帰りは難しい本格的な登山になります。
まとめ
ここに紹介した山は日帰りで行ける山なので登山初心者でもチャレンジしやすいと思います。とはいえ登山には危険も付き物なので、しっかりとした服装で臨みましょう。