埼玉県の秩父・長瀞は自然豊かな場所で、都心から日帰りで行くことが可能な人気観光地です。自然だけでなく、歴史や地理も学べる魅力的なところなので、ぜひ参考にしてください!
羊山公園
秩父の名峰・武甲山を前に咲く芝桜は秩父を代表する絶景スポットです。芝桜の見頃は例年4月中旬から5月初旬です。武甲山を向いて撮る写真は、昼間は逆光になりますので、早めの時間がおすすめです。
武甲山は2億年以上前に海底で誕生した火山が、プレートの動きと共に陸地の中にもぐり込み、内陸部へ押し上げられ、侵食されて火山が露出してできた石灰岩の山です。秩父ではこの石灰岩を削ってセメントが作られています。
秩父神社
創建は2,000年前に遡る歴史ある神社で、知知夫国の総鎮守です。徳川家康が再建した権現造が特徴的です。家康ゆかりの神社ということで、秩父神社にも三猿がいるのですが、日光東照宮と対照的に「お元気三猿」と言われます。そのわけはぜひ実際に行って確認してみてください!
秩父札所巡り 三十四ヶ所観音霊場
秩父札所巡りは、秩父市内を中心に全部で34箇所ある札所を巡るもので、「西国三十三所」、「坂東三十三所」とともに日本百観音として知られています。江戸から近く、比較的小さな霊場ということもあって江戸時代には多くの人々が巡礼しました。橋立堂の石灰岩の崖や、岩が覆い被さる観音院など、地形が特徴的なお寺もあります。どのお寺も、誰でも自由に参拝できますので、気になったところから訪れてみてください。
寳登山神社
宝登山の麓に鎮座しており、権現造りの社殿が特徴的です。長瀞駅から徒歩で約15分ほど坂を登ったところにあります。
歴史は古く、今から約1900年前に日本武尊が東国平定の際、山登りの途中で山火事に遭遇しますが、神犬が鎮火したことで無事に登頂することができたため、山頂に神霊を祀り、山の名前を「火止山(ほどさん)=火を止める山の意」と名付けたことが寳登山神社の始まりと伝わっています。
宝登山
宝登山は長瀞町にある標高標高497mの山で、山頂まではロープウェイでわずか5分で行くことができます。ロープウェイを使わなくても、ハイキングコースで約1時間で登頂できるので、ちょっとした運動にも最適です。山頂からは秩父市内、武甲山や両神山など秩父の山々を一望することができます。寳登山神社の奥社も山頂にあります。
おすすめの時期は2月のロウバイの花が咲く頃です。2月はまだまだ寒い時期ですが、甘い香りでいち早く春の訪れを感じられます。
長瀞渓谷の岩畳
荒川の上流に位置する長瀞ですが、岩畳は荒川左岸に約500m続いています。隆起した結晶片岩に縦横に真っ直ぐな割れ目が入っており、畳を敷き詰めたように見えることから「岩畳」と名付けられました。初夏は新緑に囲まれ、秋には紅葉を楽しめる長瀞を代表する景勝地です。
長瀞ラインくだり
長瀞のラインくだりはコースが2つあり、それぞれ約3キロの区間を約20分で下ります。長瀞の景観を楽しみつつ、急流ではスリリングな川下りを楽しむことができます。天候や川の状況によっては運航していないこともありますので、最新の情報をチェックしましょう。
三峯神社
標高1,100メートルの山上にある三峯神社は、先ほど紹介した秩父神社・寶登山神社とともに秩父三社の一つです。三峯神社の「三峯」とは、神社から見える雲取山、白岩山、妙法ケ岳の3つの峰のことを指しています。最近では関東屈指のパワースポットとしても人気で、老若男女問わず多くの人が訪れます。全国的にも珍しい三ツ鳥居や、樹齢800年を超える2本のご神木など見所もたくさんあります。神社入り口までの道のりは山道になります。冬の頃には、道中雪が積もる事もありますので、注意して訪問してください。
まとめ
秩父には蕎麦や豚みそ丼、みそポテト、阿左美冷蔵のかき氷などご当地グルメもたくさんあります。ぜひ見どころたっぷりの秩父・長瀞エリアを堪能してください!