山岳の多い日本には、全国各地に滝の名所があります。たまには滝を訪れ、気持ちをリフレッシュしませんか。
全国の滝を巡った中でおすすめの10ヶ所を列挙してみました。北から順に紹介していきます。ご参考までにどうぞ。
秋田県 元滝伏流水
秋田県にかほ市の元滝伏流水は、鳥海山の麓に位置します。湧水は透明度も高く、苔岩が織り成す美しい滝です。鳥海山(秋田県と山形県の県境)の雪解け水から生まれる湧水で、年間を通して10度で保たれており、絶え間なく湧き出しています。
特に新緑の時期には、苔と湧水のコントラストが美しく感じられます。決して大きな滝ではないですが、見渡せないほど横に広がるこの滝は見事です。
ブルーラインから数キロ進むとかなり広めの駐車場があります。駐車場からは10分程度山の中を歩くことになります。殆ど高低差もなく、歩きやすい道ですが、雨の翌日等は滑りやすいので気をつけましょう。
付近には、奈曽の白滝があります。時間があればこちらも是非寄ってみましょう。
宮城県 三階の滝
宮城県と山形県を結ぶ蔵王エコーラインの道中に位置する滝です。宮城側から登っていくと、遠刈田温泉を過ぎて15分ほど山道を上って行った先にあります。
滝に近づくことはできないのですが、道路沿いの滝見台より滝を一望することができます。周囲は山に囲まれているため、梅雨の時期などは特に、霧に包まれていることが多いです。
滝見台への入口はややわかりにくく、右カーブの途中に左に逸れながら上っていく細い道があります。上った先に数台の停めるスペースがあり、看板の裏側から展望するような形です。
新緑も綺麗ですが、紅葉の名所でもあります。付近には不動滝もあります。時間があれば周辺でのんびり散策してみましょう。
栃木県 駒止の滝
那須連山の一角に位置します。小ぶりな滝ですが、観瀑台から俯瞰して望むこの滝は一見の価値があります。紅葉も新緑も楽しむことができます。
那須ロープウェイに向かって上っていく道の途中に、滝へ向かう分岐があります。道なりに5分ほど進むと、突き当たりに駐車場があります。駐車場から観瀑台はすぐ近くです。断崖に観瀑台が設置されており少しスリルもありますが、紅葉の時期は特に美しい様子を見ることができます。
新潟県 苗名の滝
落差55mの迫力ある滝です。新緑の時期には、雪解け水がで水量が増加するため一段と迫力が増します。滝周囲の岩は、柱状節理と呼ばれる角柱状態の割目が発達している玄武岩壁が特徴です。
アクセスは、赤倉温泉付近から関川沿いに左岸を進むと、左側に駐車場があります。突き当たりにも駐車スペース確保されていますが、そこまで広くないため、混雑時には手前の駐車場が間違いないかと思います。
駐車場からは15分ほど歩くことになります。最初、砂防堤を見ながら橋を渡り、その後は右岸を歩いていきます。歩きやすい靴で行くことをお勧めします。
富山県 称名滝
富山県の立山連峰の麓にある滝です。右側にはハンノキ滝もあり、落差日本一のダイナミックな光景は圧巻です。夏の時期、14時前後に行くと、虹が現れることがあります。
称名川を登っていくと突き当たりに広い駐車場があります。冬季は通行できません。
駐車場からは舗装された道を20分ほど上がります。滝の真下へ行くと、水飛沫がかかってくるなど迫力満点です。展望台まで上がると、滝を一望することができます。
静岡県 浄蓮の滝
伊豆半島の中央部に位置します。天城山の麓にあり、石川さゆり「天城越え」の歌詞にも登場する滝です。沢に沿ってワサビ田が広がるなど、滝以外も楽しめます。滝周辺は苗名滝同様に柱状節理があるのが特徴的です。
国道沿いにお土産物店兼駐車場があります。駐車場からは階段で谷を降りていくことになるため、一定の体力が必要です。
柱状節理と滝がおりなす美しい景観をお楽しみください。
和歌山県 那智の滝
紀伊半島の先端部付近 那智勝浦町にある滝です。古来より熊野信仰のひとつとして多くの参拝者を集めてきました。華厳滝、袋田の滝と共に日本三大名瀑の一つにも数えられるなど、知名度も高いです。
一段の滝としては落差日本1位であり、自然信仰の聖地とされていました。滝右手には那智原始林が広がっており、国の天然記念物に指定されています。
駐車場は各所にあります。飛瀧神社のカーブを超えた先に、民間駐車場が点在しており、どこへ止めても料金は殆ど同じです。
また青岸渡寺や那智大社へ向かう道路は有料道です。突き当たりには駐車場も完備されていることから、こちらへ止めて散策するという方法もあります。
周辺では那智黒をはじめとしたお土産物の店が並びます。周辺散策しながら、ダイナミックな滝を見てみましょう。
佐賀県 見帰りの滝
佐賀県唐津市にあるこの滝は、紫陽花の名所としても知られており、毎年6月上旬〜7月上旬にかけて沢山の紫陽花が滝周辺に咲き誇ります。
通常であれば滝の近くまで車で行けるのですが、毎年紫陽花まつりの期間になると1kmほど下流に臨時駐車場が設けられ、そこから徒歩かシャトルバスでのアクセスとなります。
紫陽花の季節はちょうどホタルが飛び交う時期でもあり、伊岐佐川にかかるホタル橋周辺では夜になるとホタル鑑賞も楽しめます。
宮崎県 真名井の滝
宮崎県の高千穂峡にある滝で、ボートで近くまで行くこともできます。大迫力の柱状節理も見所の一つで、阿蘇山の火山活動で噴出した火砕流が長い年月をかけて浸食され、このような美しい峡谷となりました。
大型連休など繁忙期には最寄りの駐車場が満車になり、遠く離れた駐車場に止めて歩くことになりますので、早めの行動が良さそうです。
ボートの予約は下記URLから行います。人気があるため、事前の予約がほぼ必須です。
鹿児島県 大川の滝
屋久島にある大川(おおこ)の滝は、落差が88メートルもあります。日光の華厳滝が落差97メートルなので、それに匹敵するほどの大きな滝です。
駐車場からすぐでアクセスも容易ですので、屋久島に行ったらぜひ立ち寄りたい場所の一つです。
まとめ
気に入った滝はありましたでしょうか。
日本には大小様々な滝があります。滝は実際に訪れることでマイナスイオンを感じることができます。これを機にどこか滝を訪れてみてはどうでしょう
関東から訪れやすい滝は下の記事に別途まとめました。これら参考にしてみてください。