大船山(たいせんざん)は九重連山の東側にそびえる標高1,786mの山です。九重連山では3番目に高く、九州の山の紅葉は大船山の御池から始まります。登山ルートが豊富にあり、吉部登山口から暮雨の滝を経由して行くルートが最短ですが、今回は定番の長者原登山口から登ってみました。コースタイムは約3時間半。いざ出発です!
※登山日は2023年10月24日です。
タデ原湿原
長者原ビジターセンターを出るとしばらく木道が続きます。日の出から約1時間後の出発で、まだ肌寒く感じます。この木道が終わると本格的な登山道に入ります。
序盤から結構な急登です。先は長いので焦らず登っていきます。
雨ヶ池
長者原から約1時間ほど登り視界が開けてくると雨ヶ池に到着です。雨が降ると池ができることからこの名前が付いています。この日は午後から曇ってくる予報だったので、すでに薄雲が広がっていました。
しばらく進むと眼下に坊ガツル、その奥に大船山が見えてきます。一度坊ガツルまで下り、そこから大船山に向けて再び登るようなイメージです。
坊ガツル
雨ヶ池から30分、長者原から1時間半で坊ガツルに到着です。ここは標高約1,200mにある湿原で、キャンプ場にもなっているため、テントを張っている人もいました。
キャンプ場になっているだけあって炊事場も完備されています。水分が足りていなければここで補充していきましょう。ちなみにトイレも近くにあります。
坊ガツルで一休みしたら、いよいよ大船山に登ります!ここから山頂まで約2時間の登山です。
上の方に行くと小石がいっぱいで、登りはいいですが下りは滑りそうになるので注意です。ひたすら森の中を進みます。
段原
森を抜けると段原に到着します。景色もいいのでここで一休みしている人も多いです。ここまで来たらあと一息です!
大船山登頂
段原から大船山は15分ほどですが、道中の景色が絶景なのでつい足が止まってしまいます。振り返ると先ほどまでいた段原、左に目をやると坊ガツルと三股山がよく見えます。
そして山頂に辿り着くと・・・
大船山から見る御池の紅葉です!この景色を見れば疲れも吹っ飛びます。山頂からも綺麗ですが、少しだけ池のほうに降りていくと池の全体像がよく見え絶好の撮影ポイントです。風も弱く穏やかな日だったので、よく見ると池に紅葉が映っています。このまま池のほとりまで降りてみます。
御池に紅葉が映り幻想的な光景です。しばらくすると風が出てきて波も立ち、リフレクションは消えてしまいました。やはり風のない朝が良いのでしょうが、朝は逆光になるのでタイミングが難しそうです。
ちなみにここの御池は「おいけ」と読みますが、九重連山・中岳直下にある御池は「みいけ」と読みます。
日は影ってしまいましたが、山頂から見る阿蘇山方面も絶景です。名残惜しいですが、登山口は遠いので昼過ぎに下山を開始しました。この時期の山は暗くなるのが早いので、時間に余裕を持って行動しましょう。
まとめ
簡単には見られないからこそ、山頂で見る景色は格別なものがあります。今度はミヤマキリシマが咲く頃に来てみたいなと思います。最後まで見ていただきありがとうございました!