8万年の周期で太陽を周るとされる「紫金山・アトラス彗星」は、2023年1月に発見された彗星で、2024年10月に再接近するということで話題になりました。観察日によって、見える位置や時間帯が異なりますが、今日のほしぞらなどのサイトから調べると、事前に把握することができます。
この記事では、実際に観測・撮影した2枚の写真を紹介します。
2024/10/13 愛媛県 瀬戸内海にて
この日はしまなみ街道越しの撮影に挑戦しました。夕日が沈んだ後、しばらくすると西の空の雲の間から見えるようになりました。肉眼ではぼんやり見える程度の明るさでしたが、カメラにははっきりと写りました。高度は低く、程なくして沈んで行きました。
2024/10/20 長野県 戸隠連山にて
この日は午後にかけて天気が好転し、日没後はほとんど上空に雲がない状態となりました。ほぼ満月に近い日ではありましたが、まだこの時間の月は山肌に隠れていたこともあり、大きな影響はありませんでした。13日撮影のものと比べ、尾が長くなっている様子を見ることができます。
10月20日頃までは空が暗いところでは肉眼で見えますが、以降は段々地球から離れ、肉眼での確認は難しくなります。望遠鏡や双眼鏡を使えば、10月いっぱいまでは日没後の西の空に確認できるでしょう。見える位置はやや高くなります。
この紫金山・アトラス彗星は、ゆくゆくは太陽系の外に外れ、二度と戻らないと予測されています。ぜひこの機会にチェックしてみてください!