近代化が進む現代でも、古い町並の様子が残っているような場所は日本各地にあります。郷愁をかきたてられるようなおすすめな町並を10個紹介します。静かな時間を感じながらゆったりと過ごせるような場所も沢山あります。ご参考までに是非ご覧ください。
秋田県 横手市増田
横手盆地の南部に位置する増田は、日本屈指の豪雪地帯であり、雪に備えた設備が整う家並みとなっています。
雪害を防ぐこと及びかつて頻繁に火事が発生したことから、大事なものを「内蔵」に格納するという独特の文化が生まれました。増田には、主屋の中にさらに蔵が設けられている家が多く、中には蔵を居住スペースとしていた家もありました。
家の中を見学できるように公開しているところもたくさんあります。それぞれの家の違いを見てみるのがおすすめです。
福島県 大内宿
江戸時代の会津西街道(下野街道)の宿場です。茅葺屋根の民家が街道沿いに並んでおり、観光地として現在まで受け継がれています。
大内宿も冬には豪雪地帯となります。冬の景色も圧巻です。
大内宿では、お箸の代わりに丸ごとネギで食べる「ねぎそば」が名物です。行った際にはぜひ食べてみてください。
長野県 奈良井宿
中山道木曽路に位置する町並です。木曽路11宿の一つであり、木曽路で最も栄えた宿場町として知られています。背後に難所鳥居峠を控える場所であり、奈良井川に沿って1キロほど町並が続きます。
現代は国道から一本外れ、幹線道路としては使われなくなったことから、当時の姿がそのまま残っているものと思われます。五平餅やそば等の店もたくさんあり、ぶらぶら歩くといろんな発見をすることができます。標高も1000Mほどあり、山に囲われた独特の景観を作り出しています。
岐阜県 美濃町
江戸時代から続くうだつの上がる家が並ぶ町並を楽しむことができます。うだつとは、屋根の両端に作られた防火壁のことです。江戸時代、火事時の類焼を防ぐためのものでしたが、当時の豪商たちがその富を競い合うようにそれぞれの家屋に立派なうだつを儲けたのがはじまりです。
石川県 輪島市黒島
能登半島北岸に位置する輪島では、黒い瓦屋根が特徴的です。海沿いに家が並ぶ姿は圧巻です。
輪島は、昔から漆器で有名な町であり文化とともに発展した町です。周辺には白米千枚田という有名な棚田があり、併せて観光するのがおすすめです。
島根県 津和野町津和野
津和野は、山陰の小京都とも呼ばれています。 町の中心部にある殿町通りには、城下町の古いたたずまいを残しており、歴史を感じさせる建物が並んでいます。初夏にはカキツバタが咲くなど、四季折々楽しめる町並です。また石州瓦の屋根は目を惹きます。
付近には、太皷谷稲成神社や津和野城や森鷗外記念館など、見どころが沢山あります。
また津和野で有名な鷺舞神事は、国の重要無形文化財に指定されている古典芸能神事です。
愛媛県 宇和町卯之町
かつて宇和島藩の在郷町として栄えていた佇まいを現代にとどめる情緒ある町並です。白壁や格子窓等が特徴であり、江戸中期の建築物が軒を並べています。また伝統的建築の中に、アーチの窓や赤い屋根の教会などの洋風建築もあり、時代の移り変わりの景色も同時に楽しむことができます。
大分県 臼杵 二王座歴史の道
臼杵城のお膝元に位置しており、阿蘇山の火山灰が固まってできた凝灰岩の丘の上にあります。あちこちの岩を削り取って道を通したため、狭い路地のいたるところに城下町の面影が残っています。高い石垣や重厚感のある瓦屋根がが坂沿いに続きます。寺院も集まるなど、歩いているだけで歴史を感じ取ることができます。
佐賀県 肥前浜宿
古い歴史を持った地域で、酒蔵通りと茅葺の町並で構成されています。江戸時代から昭和時代にかけて酒の醸造業を中心に発展した町並です。600mほどのこの通りには、白壁の建物や大型の酒蔵や武家屋敷等が立ち並んでおり、歴史的な街並みが続きます。
周辺には、日本三大稲荷のひとつである祐徳稲荷神社があり、同時の観光がおすすめです。
宮崎県 飫肥の町並
飫肥城下の町並として、緒ある江戸時代の武家屋敷や商人町などが現存しており、歴史を感じながら散策することができます。この地特産の「飫肥杉」が船建造の木材に使われるなどで、飫肥は繁栄していき、南九州の政治や経済の中心地として役割を担っていた時代もありました。
九州の小京都とも呼ばれており、 掘割には鯉が泳いでいます。城下町をのんびり歩く事で思いを馳せることができます。
まとめ
たまには町並散策も楽しく、リフレッシュになると思います。
日本全国の町並を巡ってみましょう。