日本の音風景100選とは?代表的な撮影スポットも紹介!

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「日本の音風景100選」とは、日本全国それぞれ独自の音風景を守るため、平成8年に環境省が「全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景)」を広く公募し、選定したものです。音風景とは例えば、生き物の音、自然の音、生活文化の音など多岐にわたります。今回は選ばれた全国100の音風景の中でも、写真を撮りたくなる場所を地域別に厳選して紹介していきたいと思います。

北海道 函館ハリストス正教会の鐘

函館市民から「ガンガン寺」と呼ばれ親しまれているハリストス正教会は、幕末の開港とともに函館にやってきたロシア人により建てられました。白壁に緑色の屋根の函館を代表する洋風建築で、異国情緒に溢れています。教会の鐘に吊られている大小6個の鐘が土曜日は17時、日曜日は10時に鳴り響きます。

東北 奥入瀬の渓流

青森県十和田湖の子ノ口から焼山までの14kmの渓流で、十和田八幡平国立公園を代表する景勝地の一つです。澄んだ川のせせらぎ、あるいは激しく流れる水の変化や、点在する滝や岩など目でも耳でも楽しめる場所です。渓流沿いには車道と遊歩道が整備されており、有名な阿修羅の流れや、奥入瀬渓流本流にかかる随一の滝、銚子大滝などたくさんの見所があります。

関東 川越の時の鐘

埼玉県川越市にある蔵造りの町並みは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。時の鐘は江戸時代の初め頃に建てられましたが、度重なる火災と再建を繰り返し、現在の鐘は1893年に起きた川越大火の翌年に再建されたものです。周囲の黒漆喰塗の蔵造り町家と相まって小江戸川越の情緒を際立たせています。

甲信越 富士山麓・西湖畔の野鳥の森

山梨県富士河口湖町の野鳥の森公園では、ヤマガラ・コガラ・ホオジロ・メジロなど約60種類もの野鳥が生息しており、間近に富士山を見ながら鳥のさえずりを楽しめるスポットです。

北陸 称名滝

富山県の立山連峰の麓にある滝で、落差は約350mと日本一の落差です。写真では分かりづらいかもしれませんが、東京タワーよりも高い場所から水が落ちてくるのでかなりの迫力があります。周りは岸壁になっているので滝が勢いよく落ちる音が響き渡ります。

東海 伊良湖岬恋路ヶ浜の潮騒

恋路ヶ浜は、愛知県渥美半島の先端にある伊良湖岬灯台から太平洋沿いに約1kmに渡って広がる白く美しい砂浜です。風の影響で、春から夏は雄大な、秋から冬は優しい潮騒がします。島崎藤村の叙情詩『椰子の実』の舞台の場所で、つい「名も知らぬ 遠き島より 流れよる 椰子の実ひとつ」と口ずさみたくなります。また、沖合には三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台になった神島を見渡すことができます。

写真の伊良湖岬灯台は昭和4年に設置されて以降、三河港・衣浦港に出入りする多くの船の指標として、安全運航に大きな役割を果たしています。「日本の灯台50選」にも選ばれており、夕日の綺麗な場所でもあります。

近畿 那智の滝

紀伊半島の先端部付近 那智勝浦町にある滝です。古来より熊野信仰のひとつとして多くの参拝者を集めてきました。華厳滝、袋田の滝と共に日本三大名瀑の一つにも数えられるなど、知名度も高いです。落差133mで、これは一段の滝としては日本一位の落差で、飛瀧神社から轟音を響かせる那智の滝を目の前で見ることができます。

中国 千光寺驚音楼の鐘

千光寺の鐘楼の鐘は「音に名高い千光寺の鐘は一里聞こえて二里ひびく」と言われるほどで、今も毎日18時と大晦日(除夜の鐘)にその音を聞くことができます。また、この付近は志賀直哉の小説『暗夜行路』でも描写されています。

四国 鳴門の渦潮

鳴門の渦潮は、瀬戸内海と紀伊水道の干満差によって起こる自然現象です。最大時には直径20m以上に達することもあり、観潮船から見ると大迫力です。その日の時間帯によっても渦潮の迫力度は変わってきますし、大潮の日に特に大きな渦潮が期待できるので、観光に行く際は観潮船のホームページで事前に確認しておくことをおすすめします。

九州 伊万里の焼物の音

佐賀県伊万里市大川内山では、陶石を砕く唐臼の音、ろくろの回る音など焼物の町ならではの音風景を楽しむことができます。たくさんの窯元があるので、音風景を楽しみながらお気に入りの焼物を見つけるのも楽しいです。

まとめ

普段の旅行に音風景というテーマを取り入れるのも面白いです。ぜひ日本各地の音風景を訪れ、その場所ならではの音にも耳を傾けてみてください!

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